石野の名所

勘八峡

ダム湖の上に架かっているのは東海環状自動車道の橋梁です。赤い橋のアーチが虹のように周りの風景から浮きあがって見えます。

所在地:豊田市勘八町・御船町(豊田市街地からクルマで20分ほど)

名前は「峡」と付いていますが今はダム湖(三水湖)です。
ではなぜ、勘八峡とよばれているのでしょう?
それは、昭和初期にダムができる前は深くて風光明媚な峡谷だったからです。いまも国道153号の「平戸橋」の下には水量豊かな急流が残っていますが、ダムができる前は何キロにもわたるあのような急流の続く峡谷だったそうです。記録によれば、昔はそこで鵜飼をしたことがあったようです。一時は隣接する前田公園とともに桜の名所としてにぎわったそうですが、最近、その賑わいをとりもどそうとする動きもあるようです。いまでは、ダム湖は競技用ボートの練習場となって多くの愛好家が練習に汗を流しています。
ダム湖は「三水湖」(さんすいこ)とも呼ばれています。その名は、このダム湖へ流れ込む3本の川、「矢作川」「力石川」「御船川」(一説によれば「一ノ瀬川」)にちなんでいるそうです。

いまの勘八峡はこの堰堤(えんてい)で作られた人工湖となっています。 往年の一ノ瀬、二ノ瀬付近の流れ(豊田市役所猿投支所所蔵資料より複写) 水没前の勘八峡(豊田市役所猿投支所所蔵資料より複写) 越戸ダム堰堤左岸側にたたずむ三水湖記念碑(ネットフェンスの向こう側にあるため近くで碑文を読むことはできません。)